Journal fait a moitié

日々見聞きしたことの記録

勝山に行くつもりじゃなかった〜勝山観光&KATSUYAMA NOUVELLE VAGUE〜

なんだかんだで結局行ってきました。福井県勝山市

昨年、勝山市で開催された音楽フェスダイノソニックが今年もあるというのに、待てど暮らせどアーバンギャルドの名前が出なくて、音楽大使の意義とは…と唸っていたところ、唐突に告知されました。無料ライブが2本とディナーショーというファンにとってはまたとないビッグイベントなのに、開催発表が行われたのは開催まで1ヶ月を切っているという事態。


…唐突すぎ!!!!!!!!!!!!!!告知遅い!


しかし、現場の神様は見捨てなかったのです。第一四半期、特に6月後半のリリース週をすべて潰して(悲願のBabyDollTokyoインストアイベントだったのに…落涙)働いた私を知ってか知らずか、運良く世の中の夏休みが始まった頃から仕事が落ち着き、夏休みを当て込む目処が立ちました。金銭的にも予想外の負担になることは明らかだったけれど、ここは行くしかない。3日間悩んで、チケット購入。その他諸々準備。


f:id:nEgi:20141009234905j:plain


火曜日の夜、夜行バスに乗り込み、富山・石川を経由して終点の福井駅までは約10時間半。福井駅前でコーヒーを飲んで時間をつぶした後、することもなかったので素直にえちぜん鉄道に乗る。福井駅から約1時間、勝山に到着…とはいえ、することがない。九頭竜川を越え、しばし市街地をぶらぶらして、勝山名物のボッカケ(三つ葉と赤いかまぼこをご飯に載せてだしをかけて食べるお茶漬けのようなもの。市内のあちこちでオリジナルボッカケが食べられる)を食べつつ、午後の予定を思案。


f:id:nEgi:20141009234923j:plain


結局のところ夜にライブが控えていることもあり、知らないところを探検するのは翌日にまわして、宿に近い観光施設、恐竜博物館へ。昨年に続き2度目の訪問ですが、平日とはいえ夏休み、足下は小さな怪獣がいっぱいでした。子どもは元気だなあ…。(蛇足ですが、泊まった民宿も当然子どもだらけで、夕方に出かける怪しいお姉さんとして過ごす羽目になった。夏休み怖い…。)


f:id:nEgi:20141009234906j:plain


と、ここで1つ大きな過ちに気づく。会場として2日間使われていた勝山ニューホテルと、宿泊した宿は実は離れており、バスで行き来することが出来ないどころか、タクシーを使う以外に移動の方法がなく、結果的に移動費をあまり節約できなかったのです。仮に免許を持っていて、レンタカー借りていたとしても、結局のところ同じぐらいかかってしまう。本当ならばニューホテルに泊まりたかったけれど、ニューホテルは満室の案内が出ていたため、急遽別の宿を探したことが原因だとはおもいますが、結果的にちょっと詰めの甘い結果に。経緯は仕方ないとしても、せめて、恐竜博物館に近いエリアではなく、平泉寺や越前大仏に近いエリアで泊まるべきだったと反省。(翌日に平泉寺観光を考えていたため余計に手痛かった)

閑話休題


f:id:nEgi:20141009234924j:plain


初日の無料ライブは勝山ニューホテルのロビーにて。前座で地元の山羊一郎さんのユニット登場。お客さんも山羊さんのファンが多い。(この人何者かと思ったら、地元で山羊を育てているらしい…→http://www.geocities.jp/wspjs031/index.html)。

以下セットリスト。

・夢見るシャンソン人形(France Gall)
SWEET MEMORIES松田聖子
・スカート革命(アーバンギャルド

…贅沢だ…!!!!
広々としたロビーのソファーでくつろいで聴くのもまた一興。


f:id:nEgi:20141009234921j:plain


終演後、遠征している知人と共に、次の会場までタクシーで移動。次の会場は音珈屋(ねこや)さんというバー。すてきな内装のこじんまりとした店内にステージが準備され、既に地元のお客さんが2、3名飲んでいる。夜もいい時間になってお腹もすいたので、ワインをしこたま飲んで、ご飯を食べたりする。しばし地元のお客さんと談笑。金花堂はや川の柿の葉ずしをお裾分けしていただく。ありがたやありがたや…。


f:id:nEgi:20141009234922j:plain


すっかり酔いが回って来た頃に、ライブスタート。お客さんも後ろまで入る。


f:id:nEgi:20141009234926j:plain


以下セットリスト。

・ラストダンスは私に(越路吹雪 ※原曲はThe Drifters)
・五番街のマリーへ(ペドロ&カプリシャス
・ブルー(渡辺真知子

こじんまりとしたお店の中で、気心知れた人たちと飲みながら歌を聴くって言うのはいいものですね…!!!ロビーライブとは違った、ぐっと気さくな雰囲気。初めて聴いた曲もありましたが、この3曲、今思い返せば浜崎さんが最近ソロで歌ってる曲の中でも、特にいいと思います。「ラストダンスは私に」は、ちょっとツンデレっぽくて浜崎さんのイメージにかぶるところが大きいんですが、「五番街のマリーへ」と「ブルー」は一歩間違えると呪いの歌みたいになりそうなところを、浜崎さんがカバーするとすごくその辺の塩梅がいいなーというのが所感。ちょっと切ないメロディーと歌詞が五臓六腑に染みます。日本語の音が浜崎さんの声で届くととっても心地いいのです。

随分酔いが回ったところで一足先に宿に戻り、小さい怪獣を起こさないようにそっと部屋に戻って就寝。
(五時半に騒ぎ始めて起こされる羽目に…頭に響く…涙)


f:id:nEgi:20141009234907j:plain


f:id:nEgi:20141009234908j:plain


翌日はかねてからの予定通り平泉寺白山神社へ。駅前に一旦戻って、平泉寺白山神社へ。
(ここでもちょっとしたハプニングが発生。まーほんと、色々あるんですね…)


f:id:nEgi:20141009234909j:plain


白山神社は駅からのアクセスがあまり良くないこともあり、前回の勝山観光のときにはスケジュールから外してしまったのですが、今回の旅の中で特にすごく楽しみにしていたところでした。


f:id:nEgi:20141009234913j:plain


車から降りて参道の入り口に立った瞬間、別世界かと思いました。

お参りしている人がものすごく少なかったということもありますが、神社の敷地に一歩足を踏み入れると、何百年と根を生やしている木々が太陽の日射しを遮り、木々の足下に幾重にも苔が重なり、響き渡るのは蝉の声だけ。大きな参道はずっと先まで続き、人の気配が全くない。植物の息づかいと虫の羽音だけが響くような、厳かな場所。


f:id:nEgi:20141009234911j:plain


かつて白山信仰の一大勢力があったと言われる平泉寺白山神社は、相当の力を持っていたに違いありません。当時の様子は入り口にある資料館の中に展示されている発掘品からも察することが出来ます。(だから焼き討ちされたんでしょうけど)今はその面影はないものの、遥か昔に、この場所を信仰の場所であったこと、そして今も聖地であることは言われずとも感じる場所でした。ただ無心になって参道を上り、呼吸をすると身体の中の澱みが消えていくような感覚。私は基本的に無神論者というか、神様とか仏様とかそういう信仰心を持ち合わせていないのですが、自然の中に身を置いて修行をした人たちが信仰心を持った理由がなんとなく感じられたかな、と思います。日頃暮らす場所から離れ、遠く霊峰からの気配を感じ取ろうとする行為の中に、己を磨く。そんな感じです。

前回の旅で訪れた永平寺もすごく良い場所でしたが、平泉寺白山神社も本当にすばらしい場所で、また訪れたいですね。冬は冬でまた荘厳なんでしょうね。RPGとかで神殿とかそういうのが出てくるのが好きな人には特に推薦したいです。


平泉寺白山神社に満足してスッキリした気分でバスに乗り、山を下ることしばし。目の前に突如、人気のない、巨大な門前町が。…駅まで行く予定を急遽変更して、越前大仏にも寄りました。いやー…人いないね!本当に一人もいない!!店も1軒もあいてない!!!!!!
入館料を払ってワクワクしながら門をくぐろうとすると左右に仁王像。…ちょっとコミカルな顔してる!!!!


f:id:nEgi:20141009234912j:plain


境内に入るとコンクリートの大きな本殿、そしてその先には噂の越前大仏が!!!!!!…デカイ!!ひたすらにでかい!!!鎌倉時代の仏像のスタイリッシュマッチョとは対極にあるような、デデーンとした顔!!!!!そしてその周囲を覆う、仏像・仏像・仏像!!!!この、ありがたいのかそうじゃないのか、なんだかよくわからない宗教施設が本当に面白くて、もうさっきまで平泉寺白山神社で得た謙虚さとか綺麗な心とか一瞬で吹き飛びました。いつもの下世話な自分に元通り。ギャハハ。
この人が全然いない施設を見学するのも相当面白いんですが、場所があいてるので、ここでライブとか出来ないかな〜とか、色々思案。普通のことやるのつまらないから、オールナイトのイベントやって欲しいです。できればもうギリギリの線で頑張ってもらいたいです。お香焚きまくるとか、大仏をプロジェクションマッピングして、目からビーム出すとか、極彩色でビカビカ光らせるとか。ちゃんと終わったら掃除して、現状復旧できるならいいんじゃないかな〜とかそういうことばっかり考えてしまいました。…怒られちゃいますかね?


あちこち歩いて疲れたので、地元の人がよく利用する水芭蕉へ。おばあちゃん達に混じって、大浴場で汗を流す。大きいお風呂があるとうれしい。
お風呂を出てから併設の食堂でおろしそばを堪能し、セブンティーンアイスを食べながら一旦民宿へ移動。支度をして再度勝山ニューホテルを訪問。


f:id:nEgi:20141009234910j:plain


ディナーショーは前半でコースを楽しんでから、後半でショーを楽しむという構成。
せっかくの勝山なので、ワインを飲んだ後、一本木を楽しみつつ、お料理を楽しみました。地元の食材やモチーフをふんだんに盛り込んだコース、大変贅沢でした。


f:id:nEgi:20141009234914j:plain


f:id:nEgi:20141009234917j:plain


f:id:nEgi:20141009234915j:plain


f:id:nEgi:20141009234916j:plain


f:id:nEgi:20141009235835j:plain


f:id:nEgi:20141009234918j:plain


f:id:nEgi:20141009234920j:plain


以下セットリスト。

・夢見るシャンソン人形(France Gall
・La Javanaise(Serge Gainsbourg
・五番街のマリーへ(ペドロ&カプリシャス
・Sans Toi M’amie(Salvatore Adamo)
・枯葉(Juliette Greco)
・幸せな結末(大滝詠一

・パリのおじょうさん(Jacqueline François)
・夢でいいから(いしだあゆみ
・それぞれのテーブル ※原題:Tables séparées(ちあきなおみ ※原曲 Dalida)
・アニーとボンボン(France Gall
・スカート革命(アーバンギャルド
・愛の讃歌(Édith Piaf)

SWEET MEMORIES松田聖子
・ブルー(渡辺真知子
・ラストダンスは私に(越路吹雪 ※原曲はThe Drifters)


今回初めて聞いたのは、枯葉、幸せな結末、夢でいいから?かな?ちょっと失念。ゲンズブール系は六本木で歌われましたね。あとは、かやさんのcafe NOIRとか。おいしいご飯とお酒を飲んだ後に、浜崎さんの歌をこれだけ聞けるって本当に幸せでした。多幸感しかない。天国か!…勝山か。
前半は白いウェディングドレスで、後半はブルーのカラードレス。浜崎さんのマーメイドラインドレスは本当に美しかったです。やっぱり浜崎さん、ただ者じゃないなって思いました。ライブも一人で進行して、歌も一人で歌って、っていうのがすごく珍しいし、本当に心地良かったです。普段の都会の喧噪から離れて、うっとりと、音楽を堪能しました。…なんていう贅沢な夏休みでしょう!!!汗臭い満員電車、けたたましい交差点、ギラギラと照りつけるコンクリートジャングル…真夏の東京を飛び出して、お酒飲んで、美味しいもの食べて、浜崎さんの歌に酔いしれる。神現場ってこういうこと言うんでしょうね。勝山まで行ってよかったです。


おいしいお酒とおいしいご飯と素敵な音楽を楽しんで、勝山の良さにも触れて、本当に良い旅でした。せっかく、勝山音楽大使になったわけですし、これからも末永くおつきあいがあるといいなあと思いつつ。
とはいえ、やはりそれだけでは大使の意味がないので、もっと外からお客さんを呼ぶことに貪欲になってほしいなあとも思います。勝山の観光と言えば、恐竜博物館やスキージャム勝山といった大型施設の力が大きいと思いますが、それだけではやっぱりもったいない。勝山市のPR役(http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2013&d=0510&f=business_0510_079.shtml
として就任したわけですし、市制60周年がすぎた今、来年度の金沢への新幹線開業に向けて、そして、その先にも目を向けて勝山市をアプローチしていく必要は十二分にあるのではないでしょうか。そのためには実際に足を運んでもらうための仕掛け、現地に長く滞在してもらうための用意、もっと綿密に粘り気あるアプローチ、作戦を取り入れるべきです。現場のハードルがあがると俄然やる気出る人ばっかりじゃないと思いますし。まあ、勝山の人たちが自分たちのために外からミュージシャン呼ぶっていう発想なら、今みたいなやり方でいいと思いますけど、内輪でやるなら観光大使の目的とは合わないかな、と。そんな風にも感じました。このあたりは地方フェスとかそういうところで起きてる課題とも結びつくんでしょうかね。あるいは、箱物観光の限界点とか。ま、来年あったらまた行きます!


f:id:nEgi:20141009234925j:plain


【余談】

アニーとボンボンの映像を見つけたんですけど、ここまで露骨にやって疑問に思わないフランスギャルちゃんって…ツッコミを入れるしかない…(後ほど気づいて怒ったらしいですけど、その前に気づくだろ!)

https://www.youtube.com/watch?v=s3RwVOSpcVo